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人々が自由に移動できる社会のために、自転車という交通手段は有用であり、自転車を活用するためには安全な交通社会が必要です。
実際に道路に出てみると、日本では特に自転車の交通ルール、法律を遵守する意識が低く、法律違反を誰もが行っている状態だと感じます。
反対にデンマークでは大多数の人が法律を守って走行しています。

この違いを文化的、価値観、宗教観から考えてみます。

  1. 社会的規範と集団主義 vs 個人主義:
    • 日本の社会は伝統的に集団主義に基づいており、社会的調和と集団の利益を重視します。しかし、これが必ずしも交通ルールの遵守に直接結びつくわけではありません。しかし日本において、ある行動が広く行われている場合、それが社会的規範と見なされ、個々の違反行為が見過ごされることがあります。前の人が違反していても、それが一般的な規範の範囲内であれば良しとする傾向があります。
    • 対照的に、デンマークは個人主義的な文化を持つ国であり、個人の責任と公共の場での行動の自己判断が強調されます。これは交通ルールの遵守という形で表れる。
  2. 交通インフラと都市計画:
    • デンマークでは自転車が主要な交通手段として計画的に組み入れられており、自転車専用の道路、信号などが整備されていています。利用しやすく整備されたインフラは利用者も結果的にルールを守りやすくなる。
    • 一方、日本では自転車のインフラが発展していない場所が多く、自転車と自動車、歩行者の間のスペースが限られていることが、ルール違反を引き起こす要因の一つとなる。
  3. 法執行の厳格さ:
    • デンマークでは交通違反に対する取締りが厳格で、実際に罰金を払ったことのある市民が多数います。ルール違反には速やかに対応される傾向があります。これにより、住民はルールを守る傾向が強まる。
    • 日本では、自転車に関する違反に対する取締りが比較的緩やかであることが、ルールを守る動機を減少させている。
  4. 文化的価値観と宗教観:
    • 宗教的・哲学的な観点からは、日本の仏教や神道の伝統は自然との調和や内省を重視しますが、ヨーロッパのような民主主義と法律はこれらの上に重なるように社会に融合しているため、法律よりも集団内で認められた行動かどうかが判断基準として優先される。
    • デンマークのキリスト教的価値観、特に国教であるプロテスタントの影響は、個人の責任と社会的秩序への尊重を強調します。これがルール遵守に影響を与えている。加えて民主主義教育の結果として、相互の自由を保障するために法があり、法は自由のために守るべきものという理解がある。

補足:デンマークの価値観 デンマーク文化庁が2016年に実施したデンマーク文化を最もよく表す価値観リストより。
https://www.dr.dk/nyheder/kultur/liste-her-er-de-20-nominerede-til-danmarkskanonen

  • 協同組合の考え方- 協同組合組織とは、事業と組合を結びつける方法である。
  • 世界の中のデンマーク- デンマークは外の世界との交流の中で発展してきた。
  • 参加型民主主義 – 民主主義とは、基本的に国民が決定することを基本とする政治形態である。
  • キリスト教文化遺産- デンマークは1000年以上にわたってキリスト教文化の輪の中にあった。
  • デンマーク語- デンマーク語はデンマーク国民の90%以上が母語としている。
  • 民衆運動- 「民衆運動」は、さまざまな方法で社会を改革しようという野望を抱いて19世紀に台頭した。
  • 公教育-民間の高校に行ったことのない人、夜間学校に通ったことのない人、団体に入ったことのない人、図書館を利用したことのない人はほとんどいない。
  • 組合とボランティア活動 – 組合は、デンマーク全土のコミュニティを組織する基本的な方法である。
  • 自由- 自由はデンマークの民主主義の基本的価値である。
  • 自由思想- デンマークの自由思想は、すべての人が自分の人生について決定する権利を持つべきだという前提に基づいている。
  • ヒュッゲ- ヒュッゲという考え方は、デンマークの自己認識の大きな部分を占めている。
  • 工芸- デンマークの工芸の伝統は、造船、食文化、織物、家具職人技、広い意味でのデザイン、陶磁器、建築、建築品質、工業など、多岐にわたる。
  • 権力との距離の短さ – 多くの人の意見では、デンマーク社会は、国民と権力者の間、つまり上層部と下層部の間の距離の短さと、権力に対する気取らない反権力的なアプローチによって特徴づけられる。-
  • 男女平等- デンマーク社会は男女平等に基づいている。
  • 景観と建築文化- その国とのつながりは、通常、特定の場所、景観、自然条件、天候のタイプと結びついている。
  • 法の下の平等- デンマークは信頼、汚職の少なさ、安全性、幸福度に関する国際的な調査でしばしば上位にランクされる。
  • 人道- 社会が弱者に関わり、困っている国を助けることは、デンマークの自己理解の基本的な部分である。-
  • 多様性の余地- デンマークの人口は多様性に富んでいる。


信頼- デンマークの信頼文化は、市民同士や公的機関が信頼に足るものであるという期待に基づいている。


福祉社会- デンマークの福祉社会では、市民は社会的・身体的リスクから高度に保護され、多くの公的給付の恩恵を受けている。